これが天山?天山新ルート登ってきました
先週『小城ぱくっ!』の坂本さんと天山の殿石ルートを登ってきました。
ここは一昨年から探していたルートで、伝聞と地形図を頼りに沢伝いを探索していたのですが、険しい斜面、連続する砂防堤に阻まれて3度の挑戦も途中で断念していたところです。
昨年、石体集落のお年寄りに案内していただいてやっと見つかって、坂本さんたちの尽力で少しづつ整備が進められています。
私はといえば、3度のチャレンジ後は参加がかなわず、今回やっと登ることができました。
祇園川沿いに登り、二度三度渡渉を繰り返し、まず向かったのは『岩室』と呼ばれる巨岩。
坂本さんの情報を得ていろんな人たちが勝手連的にルート作りを行っているようで、目印はそこここにつけられ、剣呑な場所にはロープも設置してあって、渡渉ポイントを間違えなければ迷わず行けそうな感じです。
(しかし、山に慣れていない人が行ける道ではありません。)
岩室はまさにパワースポット。
古文書によるとかつては修験道の信仰の対象で、その岩の下に30人ほどが入れる空間があったといいます。
30人が集えると言われた岩の下の空間は埋まってしまっているものの、岩の前にそびえる御神木然としたモミジの巨木と苔むした岩が神秘的な空気を漂わせています。
こんな大きなモミジがあるなんてビックリ!!
秋には素晴らしい紅葉を見せてくれるでしょう。
ひょっとしたら天然記念物級ではないかとも思えるので、次に行くときはメジャーを持って行って幹回りを計ってみようと思います。
次に目指すのは『鬼鼻』
なだらかな天山のイメージを根底から覆す、巨岩の積み重なった不思議な場所です。
その入り口はまだ樹林帯の中なので日が当たらず苔むした岩が積み重なっているのですが、さらに上ると樹木が無くなり、むき出しの岩が続きます。
このコースのハイライトは稜線近くの『殿石』
「天山に巨大な岩がある。その威容は祇園川沿いから見上げれば見えるほどだ。」という話を聞いて「きっと古代信仰の磐座に違いない。」と想像力を膨らませていたのですが・・・
思ったより小さい岩でした。
下界から見えていた巨大な岩のようなものはなんと林道の法面のコンクリートだと。
(ToT)
でも、ここからの眺望は絶景です。(TOPの写真)
殿石に登って見る景色は高度感があって山頂とは全く違う景色を味わうことができます。
稜線の登山道を歩く人の話し声が聞こえるほど一般の登山道に近いので、七曲峠-天山ルートの寄り道コースとしてコース整備がされたらいいなと思いました。
下山は七曲ルートから石体の不動の滝公園へ。
ここには戦国時代の悲しい昔話の舞台である権現様はじめ、たくさんの神様、仏様が祀ってあります。
子供たちの沢遊びに使えそうな滑滝があったので、梅雨が明けたら遊んでみようと思いました。
この殿石ルートはかなりの急斜面が続きます。
道もまだ踏み分け道程度でまだはっきりわかるわけではありません。
山に慣れない方で興味のある方は「小城ぱくっ」さんがツアーを計画されていますのでそちらをご期待ください。
by ひげ