アウトドアショップ・ベースキャンプ スタッフブログ

ベースキャンプ　Yahoo!ショッピング店担当兼ベースキャンプ沢部部長の光武です。


今回は初！北アルプス遠征に行ってきました。




この遠征の最終目的は、北アルプスの中央部、最奥の稜線上にそびえる岩峰、水晶岳。

ですが・・・・・・


結果、水晶岳は登りませんでした！！　の本編です。

時系列にお話ししますので少し長くなるかと思いますが、お付き合いいただけると幸いです。


<今回の記事一覧>
北アルプス　恐怖の…？裏銀座らへん縦走
その0　準備と移動とお金について
その1　新穂高～双六岳撤退
その2　完璧な縦走路と水晶撤退の訳
その3　ライチョウとの出会いと下山

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この回のルート(赤線)



■0日目　22日(日)

この日は夕方から台風17号が九州を直撃という状況。

新幹線やバスが動くかわからなかったので、直前まで散々悩み、店長に相談したら、
「行かないで後悔するよりは、行けるところまで行った方がいいんじゃない」
とのアドバイス。

佐賀から博多までは電車、博多から名古屋までは新幹線、名古屋から新穂高ロープウェイ駅までは直通バスの予定です。

とりあえず名古屋まで行ければどうにかなるだろうと思い、行ってみることにしました。

運休が続出する中、新幹線もバスも予定通りに動いてくれたので安心しました。

佐賀では一時停電になったりしたようです。




■1日目　23日(月・祝)

予定より早めに新穂高ロープウェイ駅に到着。
まだまだ暗いので、同じバスに乗っていた60代くらいの男性Nさんと一緒に明るくなるまで待って、05：30頃出発。



登山届けはネットで提出済です。


序盤の平坦な林道はNさんとお喋りしながゆっくり歩いて、06：45わさび平小屋に到着。



この日は双六小屋まで行く予定でしたが、天気予報では風速30m以上。。。
稜線に出るのは自殺行為…！ということで、Nさんとの作戦会議の結果、一つ手前の鏡平山荘泊に予定変更。


小池新道からは登山道っぽい道になりますが、全体的にしっかり整備してあるので歩きやすかったです。




11：00頃に鏡池に到着。
ここまではほぼ樹林帯の為、風も小雨も特に影響はありませんでした。

楽しみにしていた逆さ槍は、、、



・・・まあ、台風来てるしね。翌日の朝か帰りに見れればいいか。


鏡池からちょっと木道を歩いたら、すぐに鏡平山荘に到着します。

この日はさすがに宿泊者も少なくて6人くらい。
女性は私と、広島から単独で来たKちゃんの二人。同い年ということですぐに打ち解けました。

普段はバリバリ人見知りの私ですが、なぜか山では少しだけ積極的になれます。そしてこういう出会いがあるから楽しいですよね。


夕ご飯は17：00から。



山小屋のご飯はかなりボリュームがあるのに、写真で見るとちょっと少なそうに見えるんですよね。お腹が空いてたはずなのにギリギリで完食しました。





■2日目　24日(火)

05：30から朝食です。



魚の皮…オクラ…高野豆腐…昆布巻き…と苦手なものオンパレードでしたが、アレルギーとかではなくただの食わず嫌いなので、気合で完食。
ベースキャンプスタッフは好き嫌いが多くてダメですね(笑)


この日は昼から雨の予報でしたが、出発時は晴天。
先に出発するKちゃんを、双六小屋での再会を約束して見送ります。
私はゆっくり準備をして、ちょっと鏡池に寄ってから06：35に出発しました。



完璧！


素晴らしい天気の中、槍・穂高連峰を見ながら歩くのはとても気持ちがいいです。ちょっとだけ雲海も見れました。





順調なペースで弓折乗越、花見平を通過。しかし8：00頃から雲が増えてきました。
そして08：30双六小屋到着です。



この日は双六小屋に宿泊予定ですが、これで終了したらあまりにも行動時間が短すぎるので、サコッシュだけ持って双六岳～三俣蓮華岳周回に行ってみることにしました。


ここの稜線歩きも、今回の目的の一つ。
かなり楽しみにしていましたが、稜線まで上がっている間にさらに雲が湧いてきて、あたりは真っ白…。




このまま進んで展望がない中を歩くのは嫌だし、時間が余るからといって、荷物を取りに帰って巻き道で三俣山荘まで進むのも味気ない。しかも翌日からは3日間晴れの予報。

よし、ここは欲張って晴れの稜線を歩こう！

ということで先へは進まずに小屋に戻ることにしました。


下っている途中でホシガラスに会いました。スマホで撮ったので画質が悪いのが残念です。




そして10：30には双六小屋に戻ってきました。
小屋で再会予定のKちゃんはしっかり周回に行っているようで、まだ帰ってきていませんでした。

受付をして、荷物の整理をして、着替えを済ませたら、もうご飯の時間まで何もすることがない…！

あと6時間何をすればいいんだッ！！と絶望しかけましたが、とりあえず冷静になってケーキセットを注文。ケーキは何種類かありましたが、私はベリーのケーキにしました。





その後、周回を終えて帰ってきたKちゃんと再会しましたが、コーヒー作って飲んでくると言って、すぐに出ていってしまいました。。。
そして私は暇を持て余し、談話室にあった孤高の人(漫画)を全17巻読破。


天気は予報通り昼から雨。時々土砂降り。
小屋の方が電話で、20名と10名ね…と話していたので、今日はお客さん多そうですね。と聞いてみたら、双六小屋は大きいから全然大丈夫ですよ。と言われました。

双六小屋は各方面への交差点になっているので、利用者も多く収容人数は200人と大規模な小屋です。単独女性ばかりが集まった私達の部屋もまだ空きがありました。

ちなみに受付の時に、○番と○番(連番)をお使いください。と言われたので、2区画使っていいってことなのかな？と思いながら指定された場所を見たら、1枚の布団(1区画)に番号が2つ貼ってありました。

つまり、むっちゃ人が多い時用に、あらかじめ1枚の布団に2人分の番号が振ってあるのです！あぁ恐ろしい…！


さて、どうにかこうにか時間を潰したら、やっとご飯の時間です。行動時間が短かった上にケーキセットまで食べてるのに、ご飯は大盛。もちろん完食です。





食後はKちゃんと一緒に夕焼けを見ようと外に出てみました。少し肌寒いですが雨は止んでいました。

正面には明日泊まる予定の三俣山荘と、鷲羽岳が見えました。明日はあそこに行くのか…。





部屋に戻り同室の方々と情報交換をしていたら、いつの間にか21時。消灯の時間です。ヘッドライトを枕元に準備しておきます。

小屋全体が寝静まると、雨の音に気づきました。

明日晴れの予報なのに大丈夫かな…と心配していたら、22時過ぎから一層激しい雨音。
この酷さだと明日も双六小屋に停滞かな。そうなったら暇だし小屋の手伝いとかさせてもらえないかな。と考えながらいつの間にか寝ていました。



といったところで次回へ続きます。

かなり長くなってすみませんが、次回もかなり長くなる予定です。
よろしくお願いします。



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